それは情熱。

情熱


  私は、最近よく考える事があります。それは人を動かすものは情熱だというところに行き着いたからです。自分自身を振り返ってみても教育をしたいという情熱から大学卒業後、岐阜県下の大手塾に入社しました。その後、もっと良い教育はできないだろうか?もっと上手く授業はできないだろうか?と、5年後全国屈指の予備校に移りました。そこで2年間の修行をし、新たに技術を学び直しました。そして、良い私教育機関を世の中に一つ出したいと考え西暦2000年、私自身29歳の時に全学年の全科目を教えたいという情熱のもとに横井学院を出店しました。その2年後には通ってもらっている方々の為に、社会的に認められる塾にする為、法人化し31歳で有限会社としました。開校から4年後の33歳では子供達の為に、最高の授業、最高の施設を整えたいと横井学院予備校(自社ビル運営)としました。
 一つ、一つを振り返ってみると、才能や学歴があったわけではありません。正直なところ、人生観として「自分のような人間でも唯一、良い授業や、子供達を感動させられるような話はできる。その為に、自分の人生を使い切りたい。」と23、24歳の時に決心したからだと思うのです。まさに情熱以外の何も持っていなかったと思うのです。
 良い教育を目指し、日曜日も会社に行ったり、休日も自分で出勤したりして20代・30代を過ごしてきました。能力の無い人間が他の人達を越えていくにはこの方法しかありませんでした。しかし、情熱を持って好きで選んだ職業なので皆さんが思うほど辛いと思ったことはあまりありません。
 今、多くの生徒たちを教えさせていただいておりますが、社会に出る時に何か一つ夢や情熱を持って生きてほしいと思うのです。私自身、目の前で接している子供たちに人生の先輩として見本となれるよう頑張りたいと思っているのです。また「どうしたら情熱を持って子供達が社会に出て働いていけるのか?」を真剣に考えた時、一番好きな事、一番楽しい事、一番熱中できる事、時間が経つのを忘れられる事、一番得意な事を選んでほしいと思うのです。いい大学に入ること、いい会社に入ることが目的ではありません。自分がやりたくも無い事であればいい会社に入っても意味が持てないと思うのです。
 その子、その子が社会に出てもっとも活躍できるであろう道をそっとアドバイスし、後押ししてあげるのが親の役目であり、社会に出て頑張りたいと思わせるのが教師の役目だと考えます。教師とは、子供達の悩みを解決する「医者」であり、深い知識を示す「学者」であり、歴史上の登場人物や理科のガリレオなどになりきって演技する「役者」であり、子供達の未来を予知する「易者」だと私は思っています。だから飽きることがありませんし、一生青春、一生勉強だと思っています。教育という職業を愛していることが私の誇りであり、子供達を動かすことができるたった一つのものは、情熱だと考えます。